問題の原因は自分にある?~パラダイム(ものの見方)~
先日からずっと七つの習慣を読んでいます。最近難しい本など読んでいなかった私にとって、読み解くのが本当に難しい・・・。現代文の勉強ってこういう時に役立つんだなぁと感じています。
読み進める中で、何度もパラダイムと原則という言葉が出てくるのですが、これがさっぱり意味がわからなかったので、もう一度最初から読み直しました。(笑)頑張ってまとめてみます。
問題の原因は、自分のパラダイムのせい?
本書では最初、たくさんの人の悩みが列挙されています。夫婦関係、育児、職場など、私たちも共感できるものばかりです。この問題を解決するためには、まず自分が変わらなくてはいけません。自分を本当に変えるためには、パラダイム(物の見方)を変えなくてはいけないと、コヴィー氏は言っています。
では、物の見方をどう変えればいいのかというと、世の中にはいくつもの原則(自然の法則)があるため、それに基づいたパラダイムに変えればいいと言っています。原則は実りある人生に不可欠なものです。そして、誰にでも、あらゆる状況で当てはまる真理だそうです。例えば
- 可能性・・・私たちは成長していくことができるという原則
- 人間の尊厳・・・生きる権利はだれにも侵されないという原則
- 誠実・正直・・・偽らないことが正しく、信頼の土台となるという原則
他にも、奉仕・貢献・美徳・公正・平等など、たくさんあるそうですが、結構当たり前のことのようです。
「そんなんわかってるし、ほなちゃんとしたパラダイム(ものの見方)もできてるわ~」
と思ったんですが、どうやら人間のパラダイムはかなりいい加減なようです。
このだまし絵はよく見たことがあるんではないでしょうか。ある実験では、事前に若い女性がたくさん出てくる写真を見せたチームはほとんどが若い女性に見えたそうです。もちろん逆もしかり。事実は同じですが、パラダイムによってどちらかに見えてしまうのです。そして大抵の場合、自分と違うパラダイムは受け入れられず、否定してしまう人がほとんどです。
人間のパラダイムは、今までの家庭や学校、職場などの環境で経験したことによって形成されるため、人によって異なることが多いのです。そして、そのパラダイムによって態度と行動は決められます。
例えば、亭主関白な家庭で育った人は、父が必ず一番風呂に入るとか、母は家を守ることが当たり前だというパラダイムを持っています。そして、これが平等の原則に反しているとは思わないでしょう。しかし、これは他の人にとっては納得のいかないものだと思います。
自分のパラダイムと他者のパラダイムが異なることを自覚し、相手の考えを取り入れ、自分の物の見方を変えていく=パラダイムシフトが大切だそうです。
まとめ
相手の意見を尊重することは、人付き合いの基本として理解していました。ただ、だまし絵のように、各々の意見(パラダイム)が、どちらも正しい場合があるという視点はなかったです。
教員や親という立場は、子どもよりも意見を押し通しやすい立場です。そのため、自分のものの見方が100%正しいと思い、強引になってしまう危険性もあるかと思いました。自分の信念は持ちながらも、相手にも寄り添うバランス感覚が重要だと感じました。